新入社員の年末調整!就職前のアルバイトの給料はどうする?

 

『会社の年末調整に、出さないとダメなの?』

 

今年の春に社会人になった娘が、いつになく真剣な顔で、私に聞いてきました。

 

『就職する前の、アルバイトの源泉徴収票…』

 

会社の年末調整で、就職前のアルバイトの「源泉徴収票」があれば、一緒に提出するように言われたとのことです。

 

まわりの友人に聞いてみたところ、提出するという人と提出しない人、「申告しなくていいはずだ」という人もいて、よくわからないというのです…。

 

そこで、今年社会人になった人が就職前のバイト代について、年末調整で申告しないといけないかどうか、しないとどうなるのかなど、娘の疑問に答えることにしました。

 

 
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就職前のバイト代は、年末調整に出すべき?




 

会社員やアルバイトの人がもらう給料明細で、引かれている「所得税」は、おおよその予定の金額で天引きされています。

 

「年末調整」では、一年間の給料の合計額や税金がかからない範囲「所得控除」などを、計算します。

 

そして、その年に収めなければいけない税金の金額と、おおよそで天引きされていた税金の金額との、過不足を精算します。

 

会社に就職する前にアルバイトでもらった給料も、入社後に毎月、会社からもらう給料も、両方とも同じ「給与所得」になります。

 

ということは、アルバイトの給料も、入社後の給料も、1月~12月の一年間にもらった給料は、一度すべて合計します。

 

そして引かれている税金と、納めるべき税金の過不足を精算しなければならないのです。

 

精算する方法は…

  • 会社の年末調整
  • 確定申告

の、2つの方法がありますが、基本は「年末調整」です。

 

就職前のアルバイトの給料については、原則、就職先の会社が、一緒に年末調整しなければいけないことになっています。

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会社では、入社前の1~3月にアルバイトの給料があった人については、その源泉徴収票を、年末調整の書類と一緒に提出してもらわなければいけません。

 

就職前の1~3月に、アルバイト収入があるのに源泉徴収票が提出されない時は、本来、会社ではその人の分の年末調整を行わず、本人に、確定申告をしてもらうということになっています。

 

自分で確定申告の書類を記入したりして、税務署に提出するのは、はじめての場合、案外面倒だったりします。

 

会社で、一緒に年末調整してくれるのであれば、バイトの分の源泉徴収票を紛失したなど、提出できない事情がない限り、一緒に年末調整してもらったほうが「楽」です。

 

年末調整でなければ、確定申告

 

会社によっては年末調整の際、入社前のアルバイトの給与の申告については、特に何も案内のないところもあります。

 

本来は、入社前のアルバイトの源泉徴収票が提出されない場合は、年末調整をしないことになっているのですが、実際には4月からの給料だけで、年末調整してしまう会社もあります。

 

また、就職前のアルバイトについて、あまりオープンにしたくないなどの事情がある、という人もいるかもしれません。

 

そのような場合は、自分で「確定申告」することになります。

 

  • 年末調整が終わった後に、会社が発行してくれる「源泉徴収票」と、就職する前のバイト先からもらった「源泉徴収票」を準備します。
  • 給与所得の人の申告は、自営業の人などの確定申告とは別なので、2月中旬まで待たなくても、年が明けたら「確定申告書」の提出が可能です。

 

 
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「20万円以下」なら申告不要?




 

会社に入る前にアルバイトの収入があっても、「20万円以下」なら申告する必要がない…、だから、何もしなくても大丈夫!という人がいます。

 

インターネットのQ&Aなどでも、「20万円以下のバイト代は、申告不要」と、回答されていることがあります。

 

実は…

 

これは、ある「勘違い」が、本当のこととして受け取られています!

 

確定申告の要件で、「一か所から給与を受けている人」の場合、「給与所得、退職所得以外の所得が20万円を超える」ときは、確定申告が必要。となっています。

 

これは…

  • 給与所得と退職所得以外の所得が、20万円を超えなければ申告は不要

ではなくて、

  • 「給与所得と退職所得」以外の所得(事業所得や雑所得などの所得)が、20万円を超えなければ、申告は不要

ということです。

 

実は、ここを勘違いして、会社の給料以外のバイト代が20万円以下なら、申告はいらないと考えられていることがあるのです。

 

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入社する前にアルバイトでもらった給料が、20万円未満であっても、税金を計算する上ではあくまでも「一年間の給与所得」として、会社の給料と合計して考えます。

 

天引きされている所得税に、過不足があるかも、しれないので、計算しなおして精算することに、なります。

 

ですので…

 

会社に就職する前に、アルバイトでもらった給料は「その年の所得」として、会社で年末調整してもらうことが出来なかった場合は、自分で確定申告をする必要があるということになります。

 

両方しないとどうなる?




 

年末調整も確定申告も、あらかじめ天引きされていた税金が、その年に納めなければいけない税金の金額に対して、過不足がないかを計算します。

 

  • 納めなければいけない金額よりも多くひかれていた場合は、その分が還付金として戻ってきます。

 

  • 納めなければいけない金額に、不足している場合は、足りない分を追加で納めることになります。

 

会社に入社する前のアルバイトの給料を、会社の年末調整で申告しなかった…。

 

自分で、確定申告もしていない…。

 

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もしも、どちらもしなかったら、どうなるのでしょう?

 

  • 多めに天引きされていた場合は、戻るはずの還付金が戻ってこない
  • 不足している場合は、納める税金が不足しているので、「過少申告」になります。

 

きちんと申告しておこう

 

会社の年末調整に、入社前のバイト代を申告しなかった。

 

自分で確定申告もしなかった…。

 

そういう場合でも、いきなり還付金が戻らなくなったり、過少申告のペナルティーが来るということにはなりません。

 

どちらの場合も、5年間は還付や修正の申告をする猶予があるからです。

 

「入社前のアルバイトの給料を申告するのを忘れていたけれど、3年前のことだ…。」

 

そのような場合でも、その年の源泉徴収票用意できれば確定申告をして、税金の過不足を精算することができます。

 

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平成28年からマイナンバー制度が始まって、年末調整に使う「扶養控除等申告書」や「確定申告書」に、マイナンバーを記入することになりました。

 

正社員の場合もアルバイトも、会社の方にマイナンバーを提出することになっているので、「源泉徴収票」にもマイナンバーが載っています。

 

このようにマイナンバー制度によって、税務署でも申告や納税の状況が、把握しやすくなっています。

 

何かのきっかけに「税金の不足額」があることを、会社に知られてしまい、恥ずかしい思いをすることになった…。

 

そんなことが無いように、就職前のバイト代についても、年末調整か確定申告どちらかで、申告しておくようにしましょう。

 

 
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