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先日、大学時代のサークルのOB会がありました。
本当になつかしい面々との再会で盛り上がり、私たち50代のメンバー、男ばかりで、2次会の店に移動して飲みなおしていた時のことです。
いろいろな話に花が咲いたのですが、意外にも一番、共通の話題として口々に出てきたのは、体力の衰えについてでした。
それぞれの「へたり具合」について話していると、ある先輩が「俺は更年期障害と診断されて、通院して治療しているよ。」と言い出したのです。
私を含めて、その席にいた一同『男にも更年期障害があるんだ!?』とびっくり…。
その先輩の話を聞いていて、自分にもあてはまることがあり、思わずドキッとしました。
すごく気になったので、男性の更年期障害の症状や治療の方法などについて、先輩に根掘り葉掘り詳しく聞いてみました。
男性にも更年期障害はあるの?
「更年期障害」と聞くと、女性特有のものと思いがちですが、実は男性にも更年期障害はあります。
若いころと違って、どうも「疲れ」や「体の 不調」を感じることが多い…。
私自身も『まあ、なんだかんだ言っても年だからな~』と言って済ませてきましたが、実は、その症状は更年期障害かもしれません。
男性はおもに40代~60代くらいから、「テストステロン」という男性ホルモンの分泌量が減少します。
この男性ホルモンの減少によって起きるのが、 『LOH(ロー)症候群』と呼ばれている男性の更年期障害です。
この「テストステロン」の量は、人によって差があり、分泌量の減り方や減り始める年齢も人によってさまざまです。
女性の更年期障害の場合は、閉経のおよそ5年前後に症状が現われることが多く、始まる時期がある程度わかります。
ところが男性の更年期障害は、いつなるかはわからないのです。
そのため、40代で体調の変化や不調を感じる人もいれば、70代でもまったく症状が出ない人もいます。
そこが「もしかしたら、自分は更年期障害ではないか?」と自覚しにくい点です。
そして、年数がたてば自然と良くなるということは少なく、長い期間、原因がはっきりしない体の不調に悩まされることになります。
テストステロンって?
では、男性の更年期障害に大きく関係する男性ホルモン「テストステロン」とは、どういうものなのでしょうか?
テストステロンは、男性ホルモンの中の95%を占めていて、「男らしさ」に影響を与える「男性ホルモン」そのものです。
その働きとしては…
- 筋肉をつくる
- 骨をたくましくする
- ヒゲをはやす
- 体毛を濃くする
- 性欲を高める
- 血液を作る
- 動脈硬化の予防
- メタボリックシンドロームの予防
- 活力、やる気をアップさせる
などがあります。
思春期の男性にあらわれる「第二次性徴」は、テストステロンの働きによるものです。
この「テストステロン」は、10代後半から20代にかけてピークをむかえ、そこから先は下がっていき、急に上がることはありません。
「テストステロン」の下がり方や、下がり始める時期は、人によってさまざまです。
40代で下がり始める人もいれば、70代、80代で、30代並みの分泌量がある人もいます。
早くからいろいろな症状を自覚する人もいれば、年齢を重ねても更年期障害の症状に無縁の人もいるのは、このことに関係します。
どんな症状があるの?
男性の更年期障害の症状としてよく言われるのは、 「疲れやすい」「眠れない」「やる気が出ない」などです。
人によって感じる症状もさまざまで、すべて同じように現われるわけではありません。
男性の更年期障害の症状は、おもに「体」「心」「性」に影響がでてきます。
「体」の症状 |
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疲れやすく よく眠気を感じる |
疲労感が抜けない |
筋力が低下してきたと感じる |
ちょっとした運動でも息切れする |
暑くないのに汗をよくかく 寝汗をかく |
体がほてる のぼせる |
健康診断でメタボと言われた |
手足や背中全体に痛みがある |
関節や筋肉の痛みがある |
「心」の症状 |
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憂うつな気分が続く |
いらいらする 不機嫌なことが多い |
自分のピークは過ぎたと感じる |
集中力がなくなってきた |
趣味やスポーツが楽しく感じない |
全般的にやる気が出ない |
寝つきが悪い よく眠れない |
「性」の症状 |
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性欲の低下 |
EDの症状 |
頻尿 |
健康診断などでも特に異常はないけれど、このような症状が思いあたる場合は、男性の更年期障害である可能性が高いかもしれません。
病院で治療できるの?
男性の更年期障害は、おもに泌尿器科などでテストステロン(男性ホルモン)を補充する方法で治療を行っています。
健康診断や人間ドッグでは特に異常はないけれど、どうも「LOH症候群」、男性の更年期障害の症状にあてはまるものが多い…。
こんな場合は受診してみることをお勧めします。
診察は採血をして、テストステロンの値を測定し「LOH症候群」かどうか診断します。
年代別のテストステロンの平均値
20代 | 16.8 |
---|---|
30代 | 14.3 |
40代 | 13.7 |
50代 | 12.0 |
60代 | 10.3 |
70代 | 8.5 |
治療が必要となる目安は、テストステロンの数値が8.5未満です。
また数値が11.8~8.5の場合は、「LOH症候群」の傾向ありで注意が必要です。
治療はテストステロンの注射をしたり、塗り薬を体に塗って男性ホルモンを体内に補充します。
ただし、一定の期間を過ぎると血液中のテストステロンは低下するので、定期的に通院して補充の治療や投薬を受けます。
男性ホルモンを体内に補充する治療を続けることで、効果が現われて更年期障害の症状が改善します。
治療費は、初診の時に血液検査や超音波検査をして、健康保険の3割負担で約5,000円、2回目以降はテストステロンの注射が3割負担で1,500円~2,000円です。
また、皮膚に塗りこんで使うテストステロンの軟膏がありますが、健康保険の対象外で1本4,000円前後(1ヵ月分)です。
病院によっては、初診の時の検査が30,000円、2回目以降の治療が注射を含めて10,000円という所もあるので、事前に調べてみることをお勧めします。
治療が受けられないばあいも?
男性の更年期障害「LOH症候群」と診断されても、治療が受けられない場合があります。
テストステロンを補充する治療では、副作用がある場合があるからです。
副作用としては…
- 多血症(赤血球が増える)
- 肝機能の異常
- 脂質代謝異常
- 前立腺肥大症
- 前立腺がんの悪化
- 睡眠時無呼吸症候群の悪化
などがあります。
初診の時の検査でこういう傾向が見つかれば、残念ながら、テストステロンを補充する治療は受けられません。
またテストステロンを使った治療を続けると、精子が減少して、場合によっては無精子になるので、子どもをつくりたいと考えている場合も治療は受けることができません。
テストステロンを使った治療が出来ない場合には、漢方薬をつかう方法もありますが、作用が強すぎたり副作用がある場合もあります。
治療方法については医師の判断にしたがい、テストステロンの数値や体調を管理してもらいながら、治療を進めていくようにしましょう。
おかしいと思ったら検査を!
今回、男性にも更年期障害があることをあらためて知りました。
私も、実は疲れがひどい、疲れが抜けないなど、40代のころにはなかった体の変化を感じていました。
「疲れに効く!」と聞けば、ビタミン剤をあれこれ買ってみて飲んだりしましたが、いまいち効果が実感できずにいたのです。
個人差があるとはいっても、症状がひどい人は仕事に支障が出てくる場合もあるので、あまり甘く考えず、検査を受けてみることをお勧めします。
海外から、個人輸入でテストステロンの成分が含まれた錠剤を購入することができますが、肝障害などの副作用もあるようです。
安易な使用は控えて、病院での診察、治療を受けるようにしましょう。
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