生命保険のプランの年齢 なぜ1才上で出ていることがあるの?

 

えッ?年齢まちがえてない…?

 

生命保険の説明を聞いていて、「誕生日がまだなのに年齢が一才あがってる!」って思ったことありませんか?

 

そういう計算のしかたになっている…って説明されたけれど、別の会社の生命保険のプランにはきちんと満年齢で表示されている!

 

なんだか…

 

「よく、わからない!」

 

ですよね。

 

このようにA社とB社で、生命保険のプランにでている自分の年齢がちがうことがあるのは、なぜでしょう?

 

1才上になっているプランの保険に入ると損、満年齢と同じプランの方が得とかあるのでしょうか?

 

そんな「生命保険のプランにでている年齢」のなぜ?について記事をまとめてみました。

 

生命保険に入るときの年齢を計算する方法が2通りある

 

生命保険の保障内容が書いてあるプランでは年齢が1才上になっていたり、別の保険会社のプランでは現在の年齢になっていたりするのはなぜなのでしょう?

 

それは…

 

生命保険の保険料は性別と契約するときの年齢によって決まりますが、保険会社によって「契約の年齢の数え方」が違うからです。

 

 

保険会社が保険料を計算するのに使っている「契約のときの年齢の数え方」には、

  • 満年齢方式
  • 保険年齢方式

の2つの方法があります。

 

保険年齢方式

 

生命保険のプランの提案書や契約書類を見たときに「えッ!?年齢を間違えているんじゃないの?」と思ってしまうことがありますが…

 

年齢を間違えているわけではなくて…「保険年齢方式」という方法で、契約する時の年齢を計算しているからなのです。

 

 

「保険年齢方式」の年齢の数え方は、

  • 満年齢プラス端数が何か月になるかで契約のときの年齢を計算する方法です

  • 端数が6か月以下は切り捨てて、6か月を超えると1才切り上げます

  • 例えば、30歳5か月は「30歳」、30歳7か月は「31歳」となります

 

第34条(契約年齢の計算)
1.被保険者の契約年齢は満年で計算し、1年未満の端数については、6か月以下のものは切り捨て、6か月を超えるものは1年とします。
2 被保険者の契約後の年齢は、本条の1.に規定する契約年齢に契約成立日(第2条)の応当日(年単位)ごとに1歳加えて計算します。

朝日生命相互会社 5年ごと利差配当付災害死亡重点保障型定期保険 普通約款

 

6か月以内に誕生日がくる場合は、年齢を1才繰り上げて計算する、ということですね!

 

昔から生命保険会社では「保険年齢方式」を使っている多かったのですが、「満年齢方式」にくらべてわかりにくいとう声もあり、最近では「保険年齢方式」を使っている保険会社は少なくなっています

 

満年齢方式

 

「満年齢方式」は読んだとおり、そのままです。生命保険を契約するときの年齢を「満年齢」で計算する方法です。

 

「満年齢方式」では契約するときの年齢を満年齢で計算して、一年未満の端数は切り捨てて計算します

 

 

ですので、契約するときの年齢は…

  • 30歳1ヵ月は「30歳」

  • 30歳11か月も「30歳」

となります。

 

第31条(年齢の計算)
1.契約日における被保険者の年齢(以下「契約年齢」といいます。)は、満年齢で計算し、1年未満の端数は切り捨てます。
2.保険契約締結後の被保険者の年齢は、第1項の契約年齢に、年単位の契約応当日ごとに1歳を加えて計算します。

第一生命保険株式会社 定期保険(2018) 普通約款

 

「満年齢方式」の保険会社の方が多い

 

日本の生命保険会社は、昔から「保険年齢方式」で年齢を計算するところがほとんどでした。

 

外国の保険会社が日本に進出してきたり、損害保険の会社が生命保険の子会社をつくったりして生命保険会社の数が増えましたが、後からできた生命保険会社はほとんどが「満年齢方式」を使っています

 

そして、もともと「保険年齢方式」だった生命保険会社でも「満年齢方式」に切り替える会社が増えて、今は「満年齢方式」の生命保険会社の方が多くなりました

 

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「満年齢方式」でも年齢が1才あがることがある

 

6か月以内に誕生日がくる場合、「保険年齢方式」の生命保険会社だと保険を契約する年齢は1才繰り上がった年齢になります。

 

ところが…

 

「満年齢方式」の場合でも、保険の契約をする年齢が1才繰り上がることがあります。

 

生命保険に入る場合、

  1. 保険の申込書を記入する
  2. 健康状態について告知する(病院で診査をうける場合もあります)
  3. 1回目の保険料を払う

この3つがすべて済んだときから、生命保険の保障が有効になります

 

この保障が有効になる日のことを「責任開始日」と言いますが、一般的には「責任開始日」と保険を契約した日「契約日」は一緒になります。

 

ですが、毎月の保険料を払う方法が…

  • 銀行口座からの引き落とし
  • 会社の給料からの天引き(団体扱い)

の場合には、生命保険の保障が有効になる「責任開始日」は変わりませんが、「契約日」を「翌月の1日」にするという決まりになっています。

 

 

 

 

口座引き落としや団体扱いで保険に入る場合、保険会社が保障を開始する「責任開始日」から翌月1日の「契約日」までの間に誕生日が入る場合、保険に入るときの年齢は「契約日」のときの年齢なので、1才繰り上がった年齢になります

 

保険料口座振替特約条項

第2条(契約日の特則)
1.月払の保険契約の締結の際にこの特約を付加する場合の契約日は、主たる保険契約(以下「主契約」といいます。)の
普通保険約款の規定にかかわらず、当会社が責任を開始する日の属する月の翌月1日とし、契約年齢、保険期間および
保険料払込期間は、その日を基準として計算します。

第一生命保険株式会社 保険料口座振替特約約款

 

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生命保険の契約年齢が1才上がらないで契約することはできる?

 

生命保険は年齢が上がれば上がるほど、同じ内容の保険でも保険料は高くなります

 

20代だと1才年齢がちがっても保険料はそれほど違いませんが、50代になると1才年齢が違うと保険料の差もそれなりになってきます。

 

金額の差がそれほどではないとしても、これから保険に入ろうとしているときに保険料が高くなる…って、なんとなく嫌ですね。

 

では、契約する時期と誕生日の関係で保険料があがってしまう場合に、1才繰り上がらない保険料で契約できる方法はないのでしょうか?

 

「保険年齢方式」の保険をすすめられていて6か月以内に誕生日を迎える場合

 

「誕生日はもうすぐ」という場合だと保険を契約する年齢が1才繰り上がると言われたら「誕生日が近いし仕方ないか~」と納得したとしても、「誕生日はまだまだ先」という人の場合「何で~?」と思ってしまいますよね。

 

といっても「保険年齢方式」の保険会社の場合、誕生日が6か月以内に来る人は保険の契約の年齢を1才繰り上げるのが決まりなので、これは変えようがありません。

 

でも…

 

「どうしても1才上がるのは嫌だ!」という場合には、「満年齢方式」の会社の同じ内容の生命保険に入るという方法があります。

 

ただし、

 

保険会社によって保障の内容に差があったり、他の保険会社にはない特約があるなど、まったく同じ内容の保険を探すのが難しい場合もあるので注意が必要です。

 

「満年齢方式」の保険をすすめれていて間近に誕生日がくる場合

 

例えば、今月の10日に生命保険の契約書を記入して、健康状態の告知も済ませ、1回目の保険料を支払うとします。

 

そうすると10日の日から保障が有効になります(10日を責任開始日といいます)。

 

この契約の毎月の保険料を銀行口座からの引き落としにした場合、「契約日」は「翌月1日」になるという決まりになっているので、来月の1日が「契約日」になります。

 

もしも今月の20日が誕生日だったとすると、「契約日」は来月1日なので、「満年齢方式」の場合でも、保険を契約するときの年齢は来月1日のときの年齢で計算するので、1才上がることになります。

 

 

この場合、「契約日特例」といって「責任開始日を契約日にします」という取り扱いをしてもらうように保険会社に申し出をすると、10日のときの満年齢で契約することになるので、1才繰り上がらずに保険に入ることができます。

 

ただし、「来月1日」になるはずの契約日を今月の10日(責任開始日)にしているので、契約するときに保険料を2か月分(今月と来月分)払うことになります。

 

契約日特例
1.契約日特例とは
  月払契約で払込経路が口座振替、団体扱またはクレジットカード払の場合、約款の定めによる「契約日」は責任開始期の翌月1日となりますが、ご契約者からお申出があり、かつ当社がこれを承諾した場合、責任開始期を「契約日」とすることができます。これを「契約日の特例」といいます。

FWD富士生命保険株式会社 終身保険 ご契約のしおり

 

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1才上がった年齢で保険に入るのは「損」?

 

生命保険をすすめられたときに「契約の年齢が上がらないうちに入った方がお得です!」と決断をせまられることがあります。

 

「◎日までなら1才上がらないので」とか「1年間でこのくらい、10年間だとこんなに!保険料がちがってきます」と数字で言われると、「早く入らないと損かな~」と思ってしまいがちです。

 

ですが…

 

1才上がった保険料で保険に入るとしても必ずしも損とは言えないので、あせって決断しないことをおすすめします。

 

 

その理由として、

  • 月々の保険料の金額の差も気になりますが、大事なのは保障の内容が十分かどうか、自分にあっているかどうかなので、上がる金額だけで考えない方がよい

  • 「保険料が上がらないうちに…」と、あせって契約したものの、保険料の負担が大きすぎたり、自分が必要だと思う内容と違ったなどの理由で解約することになるとしたら、その方が損

  • 生命保険は何十年とか終身(一生涯)というように契約の期間が長いものが多いので、途中で別の保険に入り直したり「見直し」をする可能性がある

からです。

 

どうしても保険料が上がらないようにするなら、記事のなかで紹介したように、

  • 「保険年齢方式」の会社の保険の場合には「満年齢方式」の会社で同じ内容の保険を探してみる
  • 「満年齢方式」で誕生日がせまっている場合は、「契約日の特例」という申し出をする

ことで対応はできます。

 

よく生命保険は「家」とならんで高額な買い物と言われます。トータルの支払額を比べてみることなどもして十分に検討することをおすすめします。

 

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