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日々男
万が一の病気やケガで入院したり手術を受けたりした時のために入っている医療保険。
もしも、仕事や留学、旅行などで海外に滞在しているあいだに、病気や事故で病院に入院したり手術を受けた場合は、保障されるのでしょうか?
せっかく入っているのだから、海外で入院や手術をした場合でも受け取れるのなら、給付金をもらいたい。
でも…
海外で病院にかかっても対象外だったり、給付金がもらえるとしても何か難しい条件がついていたりして…。
そこで、
- 医療保険(生命保険の入院特約も含みます)は海外で入院や手術をした場合も保障されるのか?
- 保障されるとして、海外の入院や手術の場合に手続きなどはどうするのか?
などについて調べてみました。
医療保険って海外で入院した場合も出るの?
転勤や留学、旅行などで海外に行っている間に、もしもケガや病気などで病院に入院した場合、今入っている医療保険から入院や手術などの給付金は出るのでしょうか?
医療保険の給付金は、海外で入院や手術をした場合も対象になっているので、自分が入っている保険の保障内容に含まれているものであれば、日本で入院や手術をした場合と同じように支払われます。
日本で入院や手術をした場合には給付金が出るけれど、海外だから対象外で出ない、というようなことはありません。
ですが…
「海外での入院」ということで、給付金をもらうための手続をするにあたって、気をつけておきたい点があります。
日本の「病院・診療所」にあたるところか?
医療保険では、仕事や留学、旅行などで海外に滞在しているあいだの病気やケガも対象になっているので、海外で入院や手術をした場合でも給付金は支払われます。
ただし「海外」での入院や手術ということで、気をつけておきたい点があります。
それは…
海外で病気やケガなどをして入院をすることになったところが、日本の「病院」や「診療所」にあたるところかどうかです。
たとえば、入院した先が現地の民間療法を受けるような施設だった場合などは、「病院または診療所」にはあてはまらないということになります。
生命保険の内容についての決まりが細かく書かかれている「約款(やっかん)」にも…
「病院または診療所」とは、つぎのいずれかに該当したものとします。
1.医療法に定める日本国内にある病院または患者を収容する入院施設を有する有床診療所(四肢における骨折、脱臼、捻挫または打撲に関して施術を受けるため、柔道整復師法の定める施術所に収容された場合には、その施術所を含みます。)。ただし、介護保険法に定める医療施設(介護療養型医療施設など)を除きます。
2.上記1の場合と同等の日本国外にある医療施設
と書かれています。
海外で病気やケガがもとで入院することになった場合、入院した先がその国の一般的な「病院」であれば問題はないと思いますが、一応注意が必要です。
英語で書かれた「診断書」を提出
海外に滞在しているあいだに病気やケガで「病院」に入院したり手術を受けて、医療保険の給付金をもらう場合に気をつけたいこと…
二つ目は、手続きに必要な「診断書」についてです。
海外に滞在しているあいだに病気やケガで入院・手術をした場合、「英語で書かれた」診断書を提出することになっているのです。
この「診断書」は…
- 病気やケガなどで入院、通院したり手術を受けたりした内容を証明してもらうために病院に書いてもらう書類です。
- それぞれの保険会社で英文用の「診断書」が用意されているので、保険会社に連絡して取り寄せることができます。
- 保険会社によって「診断書」「入院・手術証明書」「入院証明書兼診断書」などの書類の名称が違います。
- 「入院・手術証明書」と「通院証明書」が分かれている場合などがあります。
- 「診断書」の用紙は保険会社に連絡をすれば海外の滞在先に郵送してもらえます。
- 保険会社によっては、配布している「海外渡航の手引き」に診断書の用紙がついていたり、ホームページからダウンロードできる会社もあります。
海外の病院ということで、国やその病院によっては診断書を英語で書いてもらうことができない場合があるかもしれません。
英語以外の言葉で書かれた診断書の場合には、手続きのときに診断書を日本語に訳した文書を一緒に提出するように言われる場合もあります。
もしも、入院や手術をした病院で英語以外の言葉でしか診断書を書いてもらえなかった場合には、まず保険会社に問い合わせ、相談をしましょう。
また「診断書」は、それぞれの保険会社が用意しているもので提出することになっていますが、もしも現地の病院で保険会社の用紙には書いてもらえなかった場合も、まずは保険会社に連絡をして相談してみることをおすすめします。
給付金が払われない場合はある?
海外での入院や手術も医療保険の給付金の対象になっているので、「海外での入院や手術だから」という理由で給付金が払われない、ということはありません。
もしも給付金がもらえないことがあるとすれば、入院や手術を受けたところが「病院」「診療所」にあたるところではなかった場合などが考えられます。
あとは…
- 検査のための入院
- 美容形成など病気やケガの治療とは関係のない手術や入院
- 保険の契約の内容を取り決めしてある「約款(やっかん)」で給付金の対象になっていない手術や治療
などの場合も考えられますが、これはもともと保険の保障の内容に含まれていないので、海外か国内かどうかは関係なく、保険の対象ではないので給付金が支払われるものではありません。
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海外に渡航する時には…
海外で病気やケガをして、病院に入院したり手術を受けて医療保険の給付金をもらうには…
- 入院したところが、いわゆる「病院、診療所」である
- 保険会社の診断書をもらう場合は英語で書いてもらう
この2つが注意する点でした。
短期間の海外旅行は別ですが、「仕事で海外に転勤になった」「海外の学校に留学する」というような場合には、海外に渡航する前にしておきたい手続きや確認しておくことがあります。
海外渡航届を出す
仕事や留学など(旅行はのぞく)で海外に滞在することになった時は、保険会社に「海外渡航届」を提出しておきましょう。
海外渡航届は
- 入っている保険の証券番号
- 海外渡航先の住所や連絡先
- 日本国内の代理人の氏名、住所
などを届けます。
入っている保険について何か保険会社から連絡がある場合には、この「代理人」あてに案内が届きます。
この書類が提出されている、いないが、給付金の支払いなどに影響することはありませんが、海外の連絡先も代理人も届けられていないということになると、困ったことが起きる可能性があります。
それは…
残高不足などで保険料が引き落とせない場合に、保険会社からの通知が届かないために保険が失効してしまったことがわからず、いざ海外での入院や手術というときに保険が役に立たないということになりかねないのです。
転勤や留学などで海外に滞在することになったら、「海外渡航届」を必ず提出しておきましょう。
保険料の払い込み方法を確認しておく
海外に渡航する前に必ず確認しておきたいのが、「保険料の払い込み方法」です。
海外に滞在しているあいだ、毎回の保険料が確実に払い込まれるようになっているか確認しておきましょう。
- 渡航後も使われる銀行口座か
- カード払いの場合、有効なカードか
- 給料天引きの場合、渡航後も会社で引いてもらえるのか
などです。
保険料の払い込みが難しい場合には、
- 口座やカード会社を変更する
- 「渡航届」で届けてある代理人に払い込んでもらう
- 先々の保険料をまとめて前払い(前納)しておく
などの方法で、海外に滞在中も保険が失効することがないようにしておきましょう。
目的にあわせた備えを
海外に滞在しているあいだに病気やケガで入院や手術をすることになったしまったら…
- その病気やケガが入っている保険の保障の対象になっている
- 入院や治療を受けたのは、いわゆる「病院」「診療所」のような医療施設
- 保険会社に提出する「英文の診断書」を書いてもらう
以上のことを確認して保険会社に請求の手続きをします。
医療保険の給付金の手続きは、
- 滞在先(海外)から直接手続きをする
- 国内の代理人に手続きをしてもらう
- 帰国してから手続きをする
ことができます。
また、海外に滞在しているあいだに病気やケガで病院にかかった場合には、医療保険の保障だけではなくて、健康保険や国民健康保険からも給付を受けることができます。
健康保険または国民健康保険に加入している人が海外で入院したり治療や手術を受けて医療費がかかった場合に、「海外療養費」といって現地で支払った医療費の一部(本人負担分)が支払われる制度があるのです。
ところが…
海外では、国によって日本と比べ物にならないくらい医療費が高額なところがあります。
たとえばアメリカはとても医療費が高い国ですが、ニューヨークのマンハッタンなどはとくに高額な医療費がかかる地区です。
たとえば…
ニューヨーク市マンハッタン区の医療費の一例
盲腸で8日間入院 7万ドル(1ドル110円として770万円)
左腕(上腕)の骨折で入院手術、1日入院 1万5千ドル(1ドル110円で165万円)
出展:外務省ホームページ
というような実例があるようです。
医療保険の給付金の手続きは海外からでもできますが、退院後に診断書をもらってから給付金の手続きをすることになりますし、健康保険、国民健康保険の海外療養費も帰国してから手続きをすることになるので、給付金や療養金をもらうのは後になってから、ということになります。
高額な医療費がかかる国や地域で、もしも入院や手術をすることになったとしたら…病院での支払いのためにかなりの金額を用意しなくてはいけないこともあり得ます。
そこで医療保険や生命保険の保障、健康保険や国民健康保険などの給付はもちろん大事ですが、海外での治療費などに手厚い補償がある滞在者保険や留学保険、海外旅行保険など、目的にあった損害保険などを上乗せで加入しておくことをおすすめします。
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