秋が旬の食材!残暑疲れの体に効くものは?

 

9月と言えば、暦の上ではすっかりですね。

 

9月の行事や暦を思い出してみると…十五夜(中秋の名月)、秋のお彼岸、秋分の日。

 

二十四節季では、いよいよ秋も本格的となり、野草に白露が宿りはじめる頃『白露(はくろ)』も、9月です。

 

しかし…近年の9月はまだまだ『夏』

 

平成25年(2013年)の最高気温30℃以上の日、いわゆる“真夏日”東京で8日、名古屋17日、大阪15日!!ですから。

 

このままだと、地球温暖化の影響はますます強くなって、日本の四季から『秋』がなくなってしまうんじゃないか?なんて思ってしまいますね。

 

秋の旬の食材といえば…

 

秋の旬の食材というと何を思い浮かべますか?

 

さんま、松茸、茄子、さつまいも、栗、かぼちゃ、果物もありますね~、ぶどう、柿、梨…。

 

まさに食欲の秋、美味しいものばかりです。

 

aki

 

意外と思わるかもしれませんが、秋の旬の食材に“菊”があるって、知ってました?

 

料理で使われる食材で“菊”というと、刺身のつまなどに添えられる“つま菊”は、よく目にしますよね。

 

でも、実は“つま菊”以外にも、山形産の『もってのほか』や、新潟産の『かきのもと』など食材として“食べる菊”があるんです。

 

そして菊は暦の上でも、秋にとても関係がある食材なんです。

 

“菊の節句”って何?

 

9月に、“菊の節句”があるの知ってました?

 

桃の節句、端午の節句なら知っているけれど、菊の節句って何?と思われる方も多いでしょう。

 

陰陽思想の陽の数である“9”が重なることから、9月9日は重陽と呼ばれ、縁起の良い日とされ、古代中国では、菊の香りを映した菊酒を飲んで、邪気を払い長命を願う風習がありました。

 

古代中国で、延命長寿の花とされた“菊”を用いて長寿を祈る重陽の節句は、別名を“菊の節句”と呼ばれています。

 

江戸時代まで重陽の節句には、庶民の間でもいろいろな行事が行われてきたのです。

 

明治時代以降、旧暦から新暦に変わり、菊が盛んに咲く季節がずれてしまったこともあって、重陽の節句はなじみが薄くなってしまいましたが、菊はまさに秋が旬なんですね。

 

菊を使った料理で秋を感じる

 

よく『旬のものが体に良い』といわれます。

 

例えば秋の旬の食材だと、サンマには胃腸を温め、疲労を取り除く効果、茄子には体の熱を冷ましたり、血流を良くする効果があるといわれています。

 

旬のものを食べることで、ミネラルやビタミンなどの栄養素を上手に取り入れる。

 

そして、四季にあわせて体のバランスを整え健康を保つ…そんな先人の知恵が、つまっていたんです。

 

食用菊の『もってのほか』、『かきのもと』などは10月からが収穫時期になります。

 

黄菊などの品種は、ハウス栽培なので年間を通して出荷されています。

 

Pink Chrysanthemum

 

菊を使った、目にも鮮やかな菊ちらし(寿司)菊のお浸し菊の酢の物などをメニューに取り入れてみてはいかがでしょうか?

 

9月というと、まだまだ冷たいビールが恋しい季節ですが、冷酒に菊の花びらを浮かべて“菊酒”いただく…

 

なんとも、涼しげで風情がありますね。

 

“菊”は、ビタミンやミネラルが比較的多く、解毒効果やアンチエイジング効果があるので、暑さで疲れた体には“効く”ようです

 

秋の旬の食材をうまく取り入れて、夏バテ気味の体を上手にケアしたいですね。

 

そして昔の風習、習わし、由来を知り、普段の生活に上手に取り入れて、季節感を味わってみませんか?

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です