お寺で御朱印をいただく際のマナー!知っておきたいルールとは?

 

『この御朱印帳に、押すことはできません!』

 

以前から行ってみたいと思っていた、あのお寺

 

え?何がいけなかったの…?理由もわからずに、ガックリしながら引き返す…なんてことには、なりたくないですよね!

 

最近では、あちこちのお寺で『御朱印は、スタンプラリーではありません。』という、はり紙があるのを見かけることがあります。

 

お寺で御朱印を頂こう!と思ってまわる前に、知っておきたいマナーやルールを、5つのポイントにまとめてみました。

 

まず、お参りをする

 

『御朱印はスタンプラリーではありません』とはり紙がされているのは、『お参りするルールを守ってください。』ということです。

 

御朱印は「納経印」ともいい、もともとは、巡礼などでお寺へお参りして、お経を納めた証しに押されたのが、『御朱印』です。

 

白い装束のお遍路(おへんろ)さんが、お参りしてまわる、「四国八十八か所」などの霊場 巡りを想像すると、わかりやすいと思います。

 

ところが、このお経を納める「納経」がだんだん簡略化されて、参拝した証しに御朱印を押していただける寺社が出てきました。

 

そして最近の御朱印ブームでは、御朱印の魅力がメインで紹介されたため、寺社に行って、 お金を払ってもらうもののように、誤解されている面があります。

 

まずは、「ご本尊にお参り」する、そして、お参りを済ませてから御朱印をいただく、これが本来のルールであることを理解しましょう。

 

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また、霊場巡りの札所になっているお寺では、ご本尊へのお参りとあわせて、般若心経などのお経を写経したり読経して納めてから御朱印をうけるよう、言われることがあります。

 

般若心経の経本は、巡礼用品として、500円位で販売されています。

 

一冊用意しておけば、納経してから御朱印をいただくようになっているお寺でも、困ることはないでしょう。

※宗派によって違いがあり、日蓮宗、浄土真宗では、般若心経は唱えません。

 
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御朱印帳は神社とお寺で分けるのが無難

 

「神社の御朱印と一緒では、押せません。」といって、お寺で御朱印を断られた…。

 

「初めから、神社もお寺も一緒の御朱印帳いただいているけど、断られたことはない」

 

神社とお寺で、御朱印帳を分ける分けないは、人それぞれで、どちらが正しい、間違っている、ということを争っても意味が無いと思います。

 

ただ、お寺では、神社と混ざった御朱印帳には押さない、というところが実際にあります。

 

神仏分離の流れから、神道と仏教では、まったく別の宗教であるから、きちんと分けてもらいたいと考える住職や神職の方がいます。

 

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また、江戸時代までは長いこと神仏習合で、神様も仏様も一緒だったのだからこだわらない、という住職や神職の方もいます。

 

御朱印をいただく側が、「他のお寺でこだわる必要ない、と言ってた!」とか、「御朱印代をとるのに、おかしい…」などと言うのは、筋が違います。

 

どうしても、一冊の御朱印帳で寺社巡りをしたいという場合は別として、神社とお寺は、 御朱印帳を分けることをお勧めします。

 

分けずに、一冊の御朱印帳でお参りした時に、万が一断られたとしても、「納得いかない」などと、食い下がったりすることは慎みましょう。

 

私にとって御朱印は、お参りした記念でもありますが、神社やお寺で、お願いごとやお祈りをしていただいた、ありがたいお札やお守りと同じと思っています。

 

はじめのころ、御朱印について何も知らず、いろいろと調べた際に、神社とお寺の御朱印を一緒にしていたら、断れたことがある、という話を耳にしました。

 

自分が、ご縁をいただきたいと思っている神社やお寺で、なるべく気持ちよく、失礼の無いように、御朱印を受けたいと思ったので、一番最初の御朱印帳から分けています。

 

御朱印がない宗派がある

 

私は、お寺巡りをはじめた時に、宗派によって、御朱印がないお寺があることを知りませんでした。

 

実は、あるお寺でお参りを済ませて、「御朱印をいただけますか。」とお願いしたところ、「御朱印はありません。」と言われました。

 

目がテンになって固まっている私に、ご住職が「うちの宗派は、教義上の理由で、御朱印が無いのですよ。」と教えてくださって、初めて知ったのです。

 

それは、浄土真宗のお寺です。すべてのお寺が全部、ということではありませんが、教義上の理由で、御朱印は対応していません。

 

浄土真宗には、供養のために写経や読経をして、お経を納める(納経)のではなく、念仏を唱えて仏に祈る、という親鸞聖人の教えがあります。

 

お経を納める、「納経」という考え方が無いので、納経印(御朱印)も無いということになります。

 

朱印をしない理由  東本願寺HP 教化リーフレットより

 

実は浄土真宗のお寺で、御朱印を押したり墨書きはしないけれど、参拝記念のスタンプ 押してくれたり、自分で押せるようになっているところがあります。

 

参拝の記念なので!ということで、御朱印帳にこのスタンプを押していたら、別の宗派のお寺で、御朱印を断られたということがあります。

 

このケースはまれで、気にしたらキリがない感じですが、私はそれ以来、浄土真宗のお寺で、参拝記念のスタンプがあった時は、御朱印帳を別のものにして押しています。

 
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御朱印、御朱印帳と呼ばない宗派がある

 

これも、お寺巡りをはじめたころは、まったく知らなかったのですが、日蓮宗のお寺では、御朱印を「御首題(ごしゅだい)」と呼んでいて、御朱印帳も「御首題帳」となります。

 

日蓮宗以外の、宗派のお寺の御朱印と一緒御首題をいただこうとすると、「南無妙法蓮華経」と墨書きされるところが、「妙法」とだけ書かれて済まされたり、御首題を断られることもあります。

 

御首題帳                    ©日蓮宗新聞社

 

また逆に、日蓮宗の御首題をいただいていることで、他の宗派のお寺で、一緒の御朱印帳には御朱印をいただけないことも、あります。

 

日蓮宗のお寺は、御首題帳を一冊用意して、他の宗派のお寺と混ぜないで、御首題だけをいただくようにするとよいでしょう。

 

御朱印を押す側になって考える

 

最後のポイントは、状況や時間などに配慮してお参りしましょう、ということです。

 

観光をかねて、大勢の参拝客が訪れるような寺院であれば、「納経所」があって、応対してくださる方がいます。

 

なかにはご住職が一人で、法事など檀家の対応から、参拝に来た人への対応までをしているお寺もあります。

 

そういったお寺の場合には、ご住職が不在あれば、お参りや、御朱印をいただくことはできないこともあります。

 

また、本堂で法要などを行っているときも同じです。時間や日をあらためて出直して、お参りするという判断も必要です。

 

また、小さなお寺で、そのまま入ってよいかどうかわからない場合もあります。

 

そういう時は、ご自宅につながるチャイムなどで、「お参りさせていただきたいのですがよろしいでしょうか?」と、声をかけてみるとよいでしょう。

 

そして、「お参りしてから御朱印」が基本のルールですので、「御朱印はありますか?」などと、いきなりたずねるのは失礼です。

 

お参りを済ませ、「お参りさせていただいたのですが、御朱印をいただけますか?」と、お願いするようにしましょう。

 

そして、御朱印をお願いするときに、お釣りが無いように、志納金(しのうきん)を用意しておくことを心がけましょう。

 

私の経験では、御朱印をいただく時、志納金は300円、あるいは500円のところが多く、また、「お気持ちでお納めください。」と言われる場合もあります。

 

御朱印は、お金を払って買うものや、受けるサービスではありません。お寺をお参りした証し、ご本尊と結んだご縁に納めるものです。

 

1万円札や5千円札を出して、お釣りを受け取るものではありません。出かける前の準備として、100円や500円玉を用意しておきましょう。

 

マナーやルールと聞くと、少し堅苦しくて面倒に感じるかもしれませんが、応対するご住職の側になって、考えてみると良いのではないかと思います。
 
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