年末調整の保険料控除!配偶者の分も受けられる?

 

「年末調整で生命保険の保険料控除を受けるとき、私の保険も対象にならないの?」

 

「どうせなら目一杯控除を受けて、還付金もらった方がいいでしょ!」

 

会社に年末調整の書類を提出するために、家で控除証明書や申告の用紙を並べて記入していた時のことです。

 

妻が私の加入している保険だけでなく、自分の生命保険の控除証明書も一緒に、年末調整に出して控除を受けようと言ってきたのです。

 

もちろん、年末調整で戻ってくる金額が増えるなら、それに越したことはありません。

 

ただ、年末調整で配偶者の分まで保険料控除が受けられるのか?受けられたとして、何か問題はないのか?

 

そのあたりが気になったので、いきなり提出してしまう前に調べてみることにしました。

 

 
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年末調整で配偶者の分も控除できる?

 

年末調整で生命保険の保険料控除を受ける場合、自分の名義の生命保険だけでなく、配偶者の分の契約も要件を満たしていれば、控除を受けることができます。

 

生命保険料控除を受けることが出来るかどうかの要件は、

  • 保険金の受取人が保険料の払い込みをする本人、または配偶者、その他の親族

となっている保険契約であることです。

 

本人が契約者の保険だけでなく、配偶者が契約者になっている契約も、保険金の受取人の要件を満たしていれば保険料控除を受けることができる、ということになります。

 

受取人が誰になっているかは、保険の証券を見てみるか、控除証明書にも記載されているので確認することができます。




 

保険料は誰が払っているかに注意!

 

契約者が奥さんになっている生命保険の保険料を、ご主人の年末調整で生命保険料控除の申告をして控除を受けることはできます。

 

ただし!

 

控除を受けるのには、もうひとつ大事な要件があります。

 

それは…

「年末調整で生命保険料控除の申告をする本人が、保険料を支払っていること」です。

 

奥さんが契約者になっている保険の保険料を、御主人の銀行口座から引落しているなど、険料を負担していれば控除できるということになります。

 

もしも、奥さんの保険を奥さんの名義の口座から引落している場合には、ご主人が保険料負担していることにはなりません

 

この場合には、年末調整で奥さんの保険の保険料控除を申告することはできません。

 

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こういう場合は、来年から保険料がご主人の口座から引き落としになるように変更して、来年の年末調整から保険料控除を受けることになります。

 

または、年の途中から引き落としの口座を変更して、今年の年末調整はご主人の口座か引落された月数分だけ保険控除を申告するという方法もあります。




 

申告する保険料の金額にも注意!

 

生命保険料控除を受けるための受取人の要件は満たしているし、保険料の支払いも申告する本人が負担している…。

 

問題なく配偶者の分の保険料も、生命保険料控除を申告できます。

 

ですが、生命保険料控除の金額の限度額チェックしたうえで、申告するかどうかを決めましょう。

 

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年末調整の生命保険料控除は、一年間に払った保険料の金額によって、控除される金額が決まっています。

 

適用される保険料控除の金額には限度額あるので、控除証明書を出せば出した分だけ控除されるということにはなりません。

 

生命保険料控除は、平成24年以降に契約した分『新保険料』と、平成23年以前に契約した分『旧保険料』に分けて計算します。

 

『新保険料』も『旧保険料』も、それぞれ年間に支払った保険料によって控除される限度額が決まっています。

 

『新契約』の限度額 
新生命保険料
控除

 

それぞれ最高
4万円まで控除
(保険料8万円超)

合計で12万円
  まで控除

 

介護医療
 
保険料控除
新個人年金
保険料控除
 『旧契約』の限度額 
生命保険料
控除

 それぞれ最高
5万円まで控除
(保険料10万円超)

合計で10万円
まで控除

個人年金
保険料控除

「生命保険料控除」と「個人年金保険料控除」で新契約と旧契約の両方がある場合は、それぞれ新旧あわせて「4万円」まで。

 

ご主人の生命保険料控除が限度額に足りていない場合は、奥さんの分の保険料を申告すると、その分税金の還付が増えるので効果があるということになります。

 

もしも、ご主人の生命保険の契約で限度額まで控除を受けている場合には、奥さんの分の保険の保険料を申告しても、それ以上に控除額が増えることはありません。

 

生命保険、個人年金、介護医療保険など控除の種類ごとに、控除の枠に足りている、いないをチェックしておきましょう。

 

 
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保険金などの税金も検討しよう!

 

奥さんの分の保険の保険料も御主人の年末調整で保険料控除を申告して、控除額が増えれ税金の還付も増えるので嬉しいことです。

 

ただし還付される税金だけではなく、生命保険そのものに関する税金にも影響があることも念頭に入れて検討しましょう。

 

年末調整で配偶者の保険の保険料を保険料控除として申告する場合に、「その保険料を人が負担していること」という要件がありました。

 

奥さんの生命保険の保険料が、ご主人の口座から引き落とされていれば、奥さんの保険料ご主人の年末調整で申告できます。

 

この場合、将来保険金が支払われることになったり、解約して返戻金を受け取ることになったような場合にかかる税金が変わってくることに注意しましょう。

 

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例えば、保険が満期になって奥さんが満期保険金を受け取るときに、自分で保険料を支払ってきた場合は、一時所得として所得税対象になります。

 

これが、ご主人の口座から引落されていた場合は、ご主人が保険料を支払ってきたことになるので、満期保険金は贈与税の対象になってしまうのです。

 

この場合、所得税よりも高い税金をとられることになる点に注意が必要です。




 

書類の提出前にチェック、相談を!

 

年末調整の書類はわかりにくかったりして、記入するのもちょっと面倒だったりしますが、ぜひ、ご主人と奥さんとでチェックしながら記入してみましょう。

 

年末調整の生命保険料控除で、配偶者の分の保険も申告する場合の要件やチェックすべきを整理しておきます。

 

  • 保険金の受取人は誰か?受取人が、保険料を払う本人または配偶者、その他の親族になっているか?

 

  • 保険料の支払は誰か年末調整を受ける本人が、保険料を負担しているか?(口座からの引き落としが明確か?)

 

  • 控除の限度額について。本人の分の控除額はどのくらいか?すでに限度額いっぱいではないか?

 

  • 課税関係について。配偶者が保険料を負担しない場合、将来、保険金の課税関係が変わることになる点を含めて検討。

 

特に、最後の項目の課税関係については、

  • 申告して還付の金額が増える

けれど、

  • 保険金などの受取りのときにかかる税金が高くなる可能性がある

点については、お互いに話し合って確認した上で申告しましょう。

 

普段から夫婦で生命保険のことについてじっくり話すことは、案外少ないかもしれません。

 

奥さんの分の保険の生命保険料控除の申告をきっかけに、必要な保障や重複している保障がわかるなど、年末調整はよい機会なので、一緒に確認することをお勧めします。

 

 
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