年末調整の保険料控除!契約者が親のものでも大丈夫?

 

保険料控除証明書がお母さんの名前のままなんだけど、このままで年末調整に使えるか教えて!』

 

『お母さんは、そのままで大丈夫って言うんだけど…。』

 

姪っ子が、会社の年末調整で生命保険料控除を受けるのに聞きたいことがあると言って、私に電話をしてきました。

 

姪っ子は就職したのを契機に、子供の頃から母親が掛けてくれている生命保険の保険料を、自分で払うことにしたそうです。

 

会社に年末調整を提出するので、控除証明書を用意して書類を記入していたら、保険の契約者が母親になっていることに気がついたというのです。

 

自分が保険料を払っているけれど、自分の年末調整で母親の名前の控除証明書が使えるのか教えてほしい、ということでした。

 

母親に聞いたら「たぶん大丈夫」としか言わないので、姪っ子は「提出して、会社で何か言われたら…」と心配になったようです。

 

以前、私が保険の関係の仕事をしていたこともあって電話をしてきたのです。

 

そこで、私は姪っ子に母親が契約者になっている生命保険について、そのまま年末調整に出しても大丈夫かなど、質問に答えることにしました。

 

 
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自分が契約者じゃなくても控除できる?

 

そもそも、契約者が親の名前になっている保険の契約を、子供が自分の年末調整で生命保険料控除を受けることはできるのでしょうか?

 

生命保険の保険料控除は、税金についての法律(所得税法)で、いろいろな要件などが決められています。

 

生命保険料控除を受けることが出来るのは、保険金等の受取人が、

  • 保険料を払っている本人
  • または、配偶者、その他の親族

となっている契約で、契約者が誰かは要件とされていません。

 

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姪っ子の場合は、

  • 受取人が母親になっていて
  • 契約者も母親ですが、

姪っ子が保険料を支払っているので、姪っ子の年末調整で生命保険料控除を受けることが出来ます。

 

年の途中から払った場合は?

 

姪っ子の質問は、さらに続きました。

 

『私が保険料を払ったのは、初任給をもらっ4月からなんだよね。』

 

『その場合一年分の保険料が、全額控除の対象になるの?』

 

これは正確なところを回答しなければいけないと思い、念のため税務署に問い合わせてから教えることにしました。

 

税務署の回答では、

「あくまでも自分で支払った分だけが控除 の対象」なので、姪っ子が年末調整で保険料控除できるのは、自分で保険料を支払った4月~12月までの9か月分になる

ということでした。

 

保険会社から発行される控除証明書の金額は、一年分の保険料が書かれていますが、自分で9か月分を計算して、その金額を記入します。

 

さらに、自分が支払っているということが、わかるように、引き落としの記録等が出ている通帳のコピーを添付してくださいとのことでした。

 

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1月~3月までの保険料は母親の生命保険料控除として、年末調整や確定申告で申告できます。

 

控除証明書は保険会社から発行されるのが1枚だけなので、このような場合にはコピーで提出が可能だそうです。

 

3か月分の保険料は自分が支払っていて、4月からは娘が払ったことがわかるように、それぞれの通帳のコピーをつけて出します。

 

保険料を手渡ししている場合は?

 

控除証明書に書かれている契約者が、親の名前になっている契約でも、子供が自分で保険料を負担していれば、年末調整で生命保険料控除を受けることができます。

 

では、その保険料を口座引き落としではなく、親に手渡ししていた場合はどうでしょうか?

 

この点もあわせて税務署に問い合わせてみましたが、この場合は、子供が保険料控除受けることは出来ないということです。

 

契約者が親の名前になっていても、自分が保険料を支払っているということが、客観的に示すことができないからです。

 

契約者が親の場合でも、保険料を負担している子供が自分の保険料控除として申告できる、ということが、支払いの記録がいらないということではないので注意が必要です。

 

 
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一番わかりやすい方法は?

 

親が自分のために、子供のころから掛けてくれている生命保険

 

就職などで、自分が保険料を払うようになっので年末調整で保険料控除を受けよう…。

 

一番わかりやすくて間違いのない方法は、

  • 保険料を自分が負担することになった時点で、契約者を自分に変更する
  • あわせて、保険料の引き落とし口座も自分の口座に変更する
  • そのうえで、年末調整では途中から自分が支払っている、支払いの記録(通帳のコピー)をつける

です。

 

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今回の年末調整に間に合わない場合は、支払いの記録を間違いなくつけて提出して、年明けの1月から契約者を自分に変更しておくのがよいでしょう。

 

年末調整はていねいに

 

年末調整では、一年間の所得からいろいろな控除などを差し引きして、その人が納める税金を確定します。

 

従業員が提出した申告書や控除証明書などは、税務署に提出するのではなく、金額などを当者が確認して会社が保存します。

 

生命保険料控除などの金額に間違いがないかどうかなどの確認も、年末調整の担当者が責任をもって処理をします。

 

一人ひとりの書類を税務署がチェックすることはない代わりに、それぞれの会社の方で正確に処理されていなければなりません。

 

契約者が、本人の名前ではない控除証明書で生命保険料控除を適用する場合に、会社や担当者が通帳のコピーなど、事実が確認出来るものを出してほしいというのは当然です。

 

何かの機会に、処理が正確ではないことを務署から指摘されるのは、困るからです。

 

決められた要件を満たしている契約であれば契約者に関係なく、保険料を負担している人生命保険料控除を受けることが出来ます。

 

両親が自分のために掛けてくれていた保険の保険料を自分で払うようになったら、早め契約者の変更引き落とし口座の変更済ませておきましょう。

 

また、年末調整の時までに変更の手続きが済んでいない場合には、

  • 確実に行われているということや、
  • 何か月分について支払ったのかなど

担当者が一目でわかるように、コピーなどの書類関係をそろえておきましょう。

 

必要に応じて、コピーの欄外などに補足でメモをしておくなど、「わかりやすさ」を心がけることがコツです。

 

 
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